放課後児童クラブ・学童 転職

【シニアの就活】放課後児童クラブに就職しておかしいと感じたらすぐ逃げろ!

放課後児童クラブ-退職

このページでは、シニアの皆様が放課後児童クラブ(学童)に就職して「これって、おかしくない?」と感じた時に、どのような行動を取るべきかというお話と、実際に有る放課後児童クラブの例をご紹介致します。
尚、これは筆者の主観であり、必ずしも皆さんに当てはまるものではないかも知れません。
自己責任で読んで頂けましたら幸いでございます。

結論 / おかしいと感じたらすぐ逃げろ

私個人の結論から申し上げますと、その会社・現場がおかしいと感じたら『なるべく早めに辞めるべき』です。
若い頃は「なんでもこい!」と自信満々だった人でも、我々シニア世代になりますと、そうはいきません。体力の衰えと共に、気力も衰えてきます。なにかあった時に「なにくそ!」と立ち向かう元気がなくなってきています。
我々シニア世代だけではなく、人間はメンタルを殺られてしまうと中々立ち直ることは出来ません。中には一生向き合わなければならないメンタル疾患になってしまう例も少なくありません。
メンタルを殺られる前に、逃げることをお勧め致します。

退職理由は何でも良いです。
とにかく一日でも早くそこから逃げる(退社する)理由を探してください。
例えば、以下のような理由です。
(1)精神的な問題
(2)家族の介護・看護が必要になった
(3)体調不良
会社は「就業規則にかかれている通り、1ヶ月後にしてくれ」と言うかも知れません。しかし実際は、長くて2週間で辞められます。
その会社によっては、即日辞められる場合も有るでしょう。

次に、シニア世代の方々が放課後児童クラブから退社した例を、その理由も含めていくつかご紹介させていただきます。
このようなクラブに当たってしまったら、退職を検討された方が良いかも知れません。

その1 / 若い職員からの嫌がらせ

放課後児童クラブ職員の中には、シニア世代をバカにしている人も居ます。
「そんな人間は、子育て事業に携わるべきではない」と仰る方も居るかと思いますが、この業界にもたまに居ます。

松戸市に有る某クラブは、若い職員を多く採用している法人です。
男性主任も若く、主任を含めて常勤4名、非常勤職員、そしてアルバイトというメンバー構成です。
その中の男性アルバイト1名、女性非常勤職員1名に問題が有りました。

『男性アルバイト1名』は常に私語が多く、特に男性常勤職員2名と仲良く話していて、他の職員から見ていったい何をしに来ているのか分からない職員でした。
仕事中に関係のない話をして盛り上がるのは、たまには許されるとしても、会社から給与を頂いて仕事している以上、私には考えられないことですが、主任を含む男性常勤職員が一緒になってふざけているので、どうしようもありません。

その男性アルバイトからゴミ出しを教えてもらったときの会話。
シニア職員「もう子どもたちと本気で走るなんていうことは、私の年齢ですと出来ませんから」
男性アルバイト「そうっすね!できないっすよね!」
誇張しているわけではありません。本当にそういう話し方です。
こんな話もしていました。
男性アルバイト「外遊びんとき、おばちゃんたち(女性の非常勤職員)が外に出ないんすよ。仕事なんっすけどね!ぶさけんなって思います!」
アルバイトが女性非常勤職員を「おばちゃん」と呼ぶことにも抵抗がありますが、それ以前に、まだ経験の少ないアルバイトがこのような内容の話をしていること自体に疑問がありますね。それ以前に、自分の仕事振りを客観的に見た方が宜しいかと思います。
しかしこれについても、現場の主任が許しているので仕方のないことです。
きっと主任も一緒になって、「おばちゃん」と呼んでいるのでしょう。

会議のとき「夏休み中、お昼寝の時間に子どもたちから『寝たくない』と不満が出ている。ちゃんと寝させるためにはどうしたら良いか」という話題が出ました。放課後児童クラブの中に、まだお昼寝をさせているクラブが有った事にまず驚き、同時に「寝たくないという子どもに対して『寝なくても良い』という選択肢を与えない」ことにも驚きます。

主任「これについて、どう思いますか」
シニア職員「今の放課後児童クラブで、お昼寝を行わせているクラブは少ないと思います。その理由は…」
男性アルバイト「そんなのはそこそこのクラブで決めればいいことで、別に他のクラブと一緒にしなくてもいいんじゃないっすか?ここはここのやり方でやればいいんっすよ!」

この話の何がどう問題なのか。実際に放課後児童クラブに長く勤務されているベテラン支援員や、日頃から研修や本で勉強されている支援員の皆様でしたらお分かりになると思います。
主任もそれに対して何も言いませんでしたので、このクラブの主任自体が、放課後児童クラブ運営を理解していないということになります。

もう1人の問題職員『女性非常勤職員1名』は、以前別の法人の常勤だった職員で、このクラブに入って数ヶ月目。
経験者ということで、自信満々に仕事をしていました。
この女性非常勤職員と男性アルバイトが手を組み、シニア職員がゴミ出しに行ったり、外遊びが終わってなくなったボールを探しに行っている時に「○○○先生(シニア職員のこと)はどこにいったのか」と騒ぎます。これは“ ○○○先生(シニア職員のこと)が見えないが、遊んでいる、もしくはサボっているんじゃないか ”という意味。
ゴミ出しのときは「ゴミ出しに行きます」と主任に伝えてから行きますし、ボールを探しに行く時も常勤職員に伝えてから行きます。何をするにしても伝えてから行くのは常識ですから、シニア職員はそのようにしていました。
私は長い間この業界で仕事をしていて、仕事中に他の職員がサボっているんじゃないかと探している非常勤職員・バイトなんて、見たことがありません。開いた口が塞がりませんでした。
他の職員の仕事を気にしている暇が有るならば、子どもたちの方を向いていてほしいです。

シニア職員は、この松戸市の法人の女性施設長から「なにか有ったんですか?」と聞かれましたが一切答えず、試用期間の3ヶ月で退職の連絡をしました。
このような社員教育をしている法人(施設長)に何を伝えても意味が有りませんし、我々シニア世代がこういう場面で何かを言ったところで、このような法人が我々の話に耳を傾けることは一切有りません。まともな法人であれば、職員がすぐに辞めたくなるような運営は、最初からしていませんから。

今回出てきました男性アルバイトを含む常勤職員。
このクラブは夕方に行われる掃除の時間の後で、毎日「反省会(名前は忘れました)」のようなものを行います。
子どもに対しての口調が非常に威圧的で、いわゆる「お説教をする時間」になっていました。毎日毎日行われるので、子どもたちはその時間を嫌がっていました。
こういう運営、やって良いんでしたっけ?
子どもたちとの信頼関係の構築に力を注ぐのではなく、大人の権力のような、何かの力・圧力によって子どもたちに言うことを聞かせるという手法で運営をしている支援員が、特に若い支援員や、一番しっかりしていなければならない主任(現場責任者)に多いと感じます。
支援員側に余裕がないんですよね。どうしたら自分の言うことが子どもたちに伝わるのかが分からないんです。

子どもたちにお話をする。
子どもたちが騒いでいて話を聞かない。
だから大声を出して静かにさせる。
一瞬静かになったようだが、すぐまたうるさくなる。
職員はもっと大声を出す。
それでも聞いてもらえないので感情的に怒り出す。

これ、根本的に間違っていますよね。
こんなことをしている限り、子どもたちとの信頼関係は築けませんもの。

その2 / そのクラブに居ても個人のスキルアップに繋がらない

松戸市内の別のクラブのお話。
複数のクラブを運営し、1年中職員募集をしている法人です。
その法人が運営している全クラブには、その日のその時間に誰がどの配置で仕事をするかが決まっていまして、その時間にそれ以外の仕事をしていると怒られます(笑)
どの常勤職員が鬼の形相でおやつの準備をしていても、手も口も出してはいけません。こちらの手が空いたので少しでも手伝おうとすると、「○○○先生はここの担当ではないので手を出さないでください!」って、その女性常勤職員に真顔で怒られます。どこから見ても誰が見ても精神的に一杯一杯の状態なんですが、自分の担当以外の手伝いをしてはいけない規則が有る為に、手を出すと怒られるわけですね。

そのテンパりながら仕事をしている女性常勤職員と、外遊びに出る日がありました。
私は子どもの後ろ側から(学校のフェンスを背中にして)見守りをしていて(何故かは分かりますよね?)、子供が移動するタイミングで私も移動します。
するとその女性常勤職員、自分の持ち場を離れて私の方に駆け寄り「そこじゃないです!」ってまた怒る。
いやいや、子どもたちが居ない場所で立っていても、それは見守りになりませんよ?
とにかくこの女性常勤職員、その時間に決められた仕事を決められた場所で行うのが『正しい』と思い込んでいるんですね。
それ以前にこの法人、あんなに広い校庭に職員3名しか配置していなくて、その1名の職員は校庭入口に配置して部屋に出たり入ったりしていますから、常時2名で見守りをさせているんですよ。メチャメチャ怖いです。
それにもましてこの法人には「主任は1日パソコン仕事」という決まりが有り、主任は外遊びには出ません。利用登録数が何人であれ、その法人が運営するクラブは全部一緒です。
いくら主任でも、ある程度の単位数ならば分かりますが、そんな少ない利用数で1日中パソコンにべったり付いているほど事務仕事は有りません。利用児童約300人のクラブ経験が有る私がそう感じるので、間違ってはいないと思います。

物事には、「目的」が有ります。
例えば金曜日に全員でロッカー掃除をすること。
そこには、ちゃんとした目的が有るじゃないですか。
ある程度の大まかな配置というのは必要ですが、細かく「この時間、あなたはこの仕事」と決める目的はどこに有るのでしょうか。
そうすることによるメリットは?
もしもそうしなければ職員が動かない(動けない)というならば、その原因は別のところに有るわけですから、別の対策が必要ですよね。

その目的が、「オールラウンダーを育てる」だったとします。
入ったばかりの常勤職員が、おやつの名前も知らない状態で「おやつの準備」という仕事を月に数回だけ行い、それを覚え切るまでに何ヶ月、何年掛かるのでしょうか。もしも覚え切る前に、アレルギーを持っている子どもに対してミスが有ったらどうするのかと考えると、私は怖いですね。子どもの命に関係しますので。

そう言いましても、その法人の考え方で運営しているのですから外部が何か言えるものでも有りません。
自由に、やりたいようにやれば良いことです。
ただ、おやつの時間でもじっとしていられないような個性の有る上級生に対して、常勤職員だけでなく主任すら満足に対応出来ていないところを見ますと、このやり方では個々の支援のスキルが伸びていかないように感じました。
それならば、ある程度の立ち位置や担当を決めておいて、手が空いた人は他の職員と協力して仕事を先に進めていった方が、仕事もスムーズに進みますし、職員1人1人も早く育っていくと私は思います。
そういう仕事をしていかないと、そのクラブの職員が今後他の法人に就職した時に即戦力にならない可能性が高いですね。

その3 / 法人が職員にも子どもたちにも適切にお金を使わない

これは残念ながら、結構な確率で実際にございます。
いずれ「放課後児童クラブ利用の保護者が気をつけるべきこと(仮名)」という内容で詳しく書かせて頂きますが、各市区町村から委託金をもらって運営している指定管理業者の中には、実際の放課後児童クラブの運営にその資金を十分に充てていない法人・企業が居るということを、書かせて頂きます。
そのような法人・企業は、委託金を自分たちが行っている別の事業を継続させる為に使ったり、別の新規事業を行う為の資金に充てたりしています。各市区町村は、ある程度までは黙認し「自由に使って良いです」と言っていますが、これは程度問題。ここで私が申し上げているのは、「ある程度」ではなく「度を越した」使い方をしている場合です。
このような法人・企業の特徴をいくつか紹介します。

  1. 職員への給与・賞与をきちんと払わない
    例えば松戸市の場合、一般的な毎月の給与と年間約4ヶ月分(これは基本給が関係します)の賞与が支給出来る程度の委託金が指定管理業者に出されていますが、賞与が極端に少なかったり、1年間1度も賞与が支給されないということが実際にございます。
    ただでさえ、放課後児童支援員の年収が低すぎて人手不足が問題になっているわけで、これでは良い人材が集まるわけがありません。
    そしてもっと問題なのは、このような法人・企業ほど各都道府県に進出し、手を広げようと考えていることです。
    私は予算に関するヒアリングで、この話を市に伝えたことが有りましたが、「お金の使い方は企業にお任せしている」と言われ、その後何も解決しませんでした。
    これは放課後児童クラブを利用しているご家族にとって、重大な問題だと私は思っています。

  2. 子どもたちへ適切なお金を使わない
    例えば5000円もする「海老天丼」にのっている海老天が、5センチの甘海老天1本だとしたらどうでしょうか。
    それが本当に美味しい5センチの甘海老天だとしても、納得して食べる人は少ないのではないでしょうか。
    世の中には『費用対効果』という言葉があります。
    『コスパ』と言った方が正解に近いかも知れませんね。
    経費を節約して使うということは、悪いことではありません。
    ただ、サービスを極端に悪くしてまで経費節約を行う運営は、子育て支援においてはどうなのでしょうか?

    私は色々な放課後児童クラブを経験し、びっくりしたことが多く有ります。
    その一例を以下に記載します(今回はお金に関係することに限定します)。
    ① 毎日のおやつがおせんべい1枚だけ。
    ② 子どもたちが読む本を買わない。何年間も新しく購入しない。
    ③ 子どもたちの外遊び・中遊びの遊具を買わない。何年間も新しく購入しない。
    ④ お誕生日のケーキはその月のお誕生日の子供にしか与えない(要するに子供1人に対して年間ケーキ1個の計算)。
    ⑤ 子どもの座卓が足りなくても追加購入しないので、子どもは床にランドセルを置いて、その上で勉強している。
    ⑥ 下駄箱を人数分用意していない。
    ⑦ 子どもが使用する傘立てが、お酒のケース。
    ⑧ 夏祭りの景品がゼロ。
    ⑨ 梅雨時期等の中遊びが続く時期に何も準備していない。
    書けばきりがないほどございます

まとめ

最後までお読み頂きまして、有難うございました。

我々シニア世代は、無理をしてはいけません。
心身共に、若い頃とは違います。
「もしかすると、この職場は…」という法人・クラブに当たってしまったら、昔よりも早めの判断が重要になります。

若い人にいじめられる職場なんて、居る価値はありません。
本当の放課後児童クラブ運営を知らない法人に居れば、いつか自分にもしわ寄せが来ます。
お金目当てにクラブ運営をしている企業は、職員や顧客を大切にしません。
しかし、実際にこのようなクラブが有ることは確かです。

このページを呼んで下さっているシニアの皆さんが、良い職場に巡り会えますように♪

-放課後児童クラブ・学童, 転職