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【レコード】LOUDNESS/誕生前夜/戦慄の奇蹟&樋口宗孝/破壊凱旋録

レコードを処分する前にご紹介するコーナーです(前置き)。
LOUDNESS/誕生前夜/戦慄の奇蹟&樋口宗孝/破壊凱旋録
本当は第1期のアルバムは全部持っていて、多分誰かに貸しっぱなしなんだと思います(あ、CDで持っているアルバムも有ります)。
バンドやっていると、貸しっぱなし・借りっぱなしっていうのは結構多いわけなんですけど、そうでない人には理解出来ない部分なんでしょうね、きっと。
私なんか文章だけを見ると細かくて神経質だと思われるんでしょうけど、こういうトコは無頓着だったりして、貸した物は「いつか戻って来るだろう」なんて思っているわけでして、もしも帰って来なかったら「しょうがないからまた買うか」で済んでしまったりして、ほら、理解出来ないでしょう?(^^;
でも私が借りっぱなしのLPというのは少ない方で、多分ポリスのアウトランドス・ダムールだけだと思います。
逆に貸しっぱなしはかなり多く、例えばDeep PurpleのLive in Japanは多分10回位は買い直していると思うし、Machine Headも8枚は買っているはず(爆)
このLOUDNESSというバンド、私はLAZYの時代から追い掛けていまして、その理由というのは当時付き合っていた彼女がLAZYのベーシスト〝ファニー〟のファンだったという、どうにもこうにもフニャフニャな理由だったりするわけです(^^ゞ
彼女の誕生日にLAZYのライブアルバムをプレゼントしたわけですよ、あー恥ずかしい(^^;
初期のLAZYは〝赤頭巾ちゃん御用心〟なんていう曲をやっていたアイドル路線のバンドだったわけですが、バンド名がLAZYというDeep Purpleの曲から取った名だけに、元々Deep Purpleのコピーをやっていたバンドで、実力は有ったわけですね。
途中から「いかにもHR!」という曲をやり出しまして、解散前はギンギンでした。
もう彼等は事務所の言うことなんかこれっぽっちも聞く気が無かったようです。
最初は高崎・樋口・田中・二井原で始めたバンドも、田中が音楽性の違いで脱退(田中=ファニーです)。
代わりに山下が入ってLOUDNESS誕生。
もしもファニーが続けていたら、こういう感じのバンドにはならなかったんじゃないでしょうかね。
何て言うんでしょうか、LOUDNESS特有のアクの強さは出なかったかなと。
先程書いたように、第一期のアルバムは全部聴きました。
その後二井原が脱退し(実際は解雇)、マイク・ヴェセーラが入った時点で全く聴かなくなりました。
私は二井原実の声が好きだったし、日本人だけのHMバンドということで興味が有ったわけで、そこに外人が入った時点で興味が半分以下に減ってしまったわけです。
二井原実の声、凄かったでしょう?
ま、解雇の理由を予想するに、二井原は若干チャラ系のロック路線に向かったバンドが気に入らなかったから反発したんだと思います。
二井原の声(こぶしを含めて)は、重いHMだからこそ魅力を発揮するわけで、チャラ系ロック(ポップという意味)を歌わせるなんて悲壮感マックスですから。
LOUDNESSのメンバーで一番好きなのが、ドラマーの樋口宗孝。
彼は2008年11月30日に肝細胞癌で亡くなっているんですけど、それより前の2006年9月1日、急性心不全でファニーが亡くなっているのを知った時は、一瞬目の前が真っ暗になりました。
LAZYのメンバーって、私と1~2歳程度しか歳が変わらないんですよ。
それが、こんなに簡単に亡くなってしまうなんて、自分の中で納得が行かなかったんですよね。
実際に早すぎましたし。
樋口宗孝のドラミングが好きでした。
彼はもの凄く神経質なドラムを叩きますよね(私にはそう聞こえました)。
メトロノームの如く正確なリズム感で、あの重い音を出す。
その辺りに、何と言うんでしょうか、人間の体温というものを感じなくて、非常に無機質な印象なんですよ。
彼は「グルーヴ感」にこだわっていたようですが、彼の考えていた方向と我々が感じる印象とでは結構なズレが有りまして、ドラミングよりもそのズレが有るという所に、私は彼の人間味を感じていました。
そういった彼の人間らしさが好きだったんだと思います。
高崎晃のギターは凄いんだけど、好きかどうかを聞かれると、そうでも無かったりして(^^;
彼の言動から想像するともう少しコテコテなギターかと思いきや、優等生で美しく纏まっていたりして、私はコテコテの方が好みだったかな?という印象です。
ベースに関しては、正直男臭いベーシストならば誰でも良かったような気がします。
LOUDNESSには3人のスターが居るので、例えばビリー・シーンのようなベーシストが入ったら、LOUDNESSらさしが出ないように思います。
とにかく私の中では、二井原が脱退した時点で熱が冷め(いくら戻って来ても)、樋口宗孝が亡くなった時にLOUDNESSは完全に終わりました。
日本には素晴らしいHMドラマーが他にも居るけれど、LOUDNESSのドラマーは彼で無ければいけない。
全期に在籍しているだけに、きっとLOUDNESSは高崎晃のバンドだったんでしょう。
でも私の頭の中では、LOUDNESSのリーダーはひぐっつぁんであって、タッカンではない。
彼有っての、LAZYであり、LOUDNESSなのです。
LAZYの活動も再開したのに、2人とも、早すぎるよなぁ(涙)

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