心と身体

【夏のカラ咳】エアコンによる夏型過敏性肺炎-その1

※この記事は私の覚え書きで、他の人達に推薦・推奨するものではありません。この記事を信じ、実行される場合は自己責任でお願いします。何が有っても一切責任は負えません。
【はじめに】
タイトルは『エアコンによる夏型過敏性肺炎』になっていますが、今回はその手前で気付き、医師の手当てを受けて改善に向かっています。
次回、もしもまたこのような症状が出た時の為、ここに覚え書きとして残しておきます。
この歳になると細かい部分まで覚えていられないんですよ(笑)
【原因】
エアコンです。
つまり、こういうこと。
嫁がエアコンを掃除する

ぶきっちょで中途半端にエアコン内をいじるので、中の汚れが余計に吹き出す

「気管に悪いからやめてくれ」と私が言う

嫁は言うことを聞かずに週一でエアコン内をいじる

どんどんエアコンから汚れが吹き出す

それを知らされていない私は、いつも通りエアコンの真下で寝る

エアコンの汚れ(トリコスポロン)を吸い込み、発症する

夏に咳が止まらなくなる原因の多くはトリコスポロンというカビだそうです。
症状が酷い場合は、気道がきちんと確保出来なくなり、命を落とすケースも有るようです。
私はまた、このガサツな嫁に殺されそうになったわけです(爆)
では、経過をメモります。

【6月某日-鼻の奥がクチュクチュする】

6月某日、暑くて暑くて狭い私の部屋で作業は無理!という日が有りまして、エアコンをオン♪
私は多汗症だから、他人よりも余計に汗をかいて、余計に疲れます。
夏はエアコンが無いとモーレツにしんどいわけなんですよ。
で、数日後に鼻の奥がクチュクチュし始めます。
元々持っているいつものアレルギー反応ではなく、なったことは無いんだけど「蓄膿症ってこんな感じじゃないのかな?」っていうような、粘り気の有る鼻水が常に鼻の奥の方に居座っているという、そんな感じの状態です。
そして7月に近くなり、いつも通り耳掃除をしていると、耳あか(と言っても頻繁にするからほとんど出ない)が緑色。
「え゛っ?!なにこれ!!」
びっくりして検索してみると、糖尿病の可能性も有るらしい。
翌日慌てて個人検査薬を購入し、結果を見て「ほっ」とする。
うちの家系、糖尿はひとりも居ないのよ。
「初もの」にならなくて良かった(^^;
(後で先生に聞くと、軽い外耳炎だそうだ。そういえばプールに入り始めた時期でした)
耳はすぐ治ったが、鼻の奥は全く良くなって行かない。
食事をする時に、必ずといっていいほど鼻水が必ず出るようになりました。
特にラーメンのような熱いものを食べたり、わさびを付けて寿司を食べたり、ハムカツにカラシを付けて食べたりすると、途中で何度もティッシュが必要になり、非常に不便(+_+)
これ、今までの花粉症とは違うんですよ。
なんかこう、もっと奥の方が悪い感じ。
鼻をかんでも、奥の方から出る感じ。
鼻うがいをしても全くすっきりしません。
でも、普通の生活をするのに大きく困るわけでもないので、様子を見ていました。
【疲れやすくなってきた】
7月に入り、暑い日が続きました。
今年は特別暑く、あっという間に梅雨明け。
そしていきなり猛暑到来。
そのせいか、もう仕事から帰って来ると息が荒いんですよ。
何をするにしても「フー」ってため息が出るようになりました。
「これも歳のせいなんだろうな、体力無くなったなぁ」と思っていたんです。
体重も増えましたしね。
あ、そうそう。
ここんトコ、胸筋を出す為にジム通いをしていまして、ダイエットに注意するのは胸筋が出てからと考えていたんですよ。
「食べて動こう!」と。
行くと2~3時間ほど、筋トレやらランニングマシーンで走ったり。
それが7月後半になりまして、おや?っと思うことが有ったんですよ。
ランニングマシーンは毎回「歩く→軽く走る→ダッシュ」という独自のメニューで30分と決めていまして、それがある日、「歩く→軽く走る」まで来たところで息が続かなくなり、5分と継続して走れなくなってしまったんです。
これはおかしいなと。
どこか体がおかしくなっていると。
その日はそこで止め、早めに帰宅することにしました。
【7月26日-急激に喉が痛くなってきた】
それから数日経った7/26。
昼のお弁当にメロンが入っていまして、「こんな安いお弁当にメロンなんて素晴らしい♪」と喜んで食べたは良いのですが、夕方頃になると喉がイガイガします。
すると嫁が「アレルギーじゃないの?」と言う。
私は今まで食べ物アレルギーなんて気にしたことは無く、そんなものは無い!と思っていたわけですが、そう言われてみれば、今まで果物を食べた後に喉がイガイガした経験が有り、でも、まさかそれがアレルギーだなんて思ってもみなかったわけですよ。
「こんな食いしん坊に食べ物アレルギーが有るわけないだろう!」
「好き嫌いは無いし、食べ物なら何でもOKだぜっ!!(`・ω・´)」
とんでもない話です。
花粉等で30年も前から苦しんでいるアレルギー体質の私が、食べ物アレルギーをひとつも持っていないなんて有り得ないし、「有る」と考えた方が妥当でしょう。
きっと有るんでしょうね、食べ物アレルギーが。
そうか… 私はメロンアレルギーなのか… もう食べられないな…(T_T)
翌日も同じお店のお弁当を買い、泣く泣くメロンは残しました。
それほど今回の喉のイガイガは、私の気分をドンヨリさせました(ドンブリじゃないよ)。
【7月27~28日-微熱と咳が出て来た】
メロンアレルギーは、早い人で1日、通常は2~3日で良くなるらしい。
その原因物質を摂取しなければ悪化していくことは無いと言います。
しかし…
私の場合、日に日に悪くなって行き、微熱まで出て来ました。
しかし土曜日は仕事飲みが予定されています。
「なんとかなるだろ」的な、私が滅多に持たないポジティブシンキングで仕事飲みに向かいました。
何も食べずに、飲むだけ飲んで帰宅。
熱っぽい。
でもお腹はペコペコなので、蕎麦2人前と丼飯を食べて布団へ。
翌日は柏祭り。
嫁には行くと伝えてある為、ドタキャンするといちいちうるさいし、嫁は仕事で使ううちわをゲットするという目的が有る為、余計にキャンセルしたら面倒臭くなりそうなので、フーフーと肩で息をしながら柏祭りへ。
その間、ずっと頭が重く、喉が痛い。
ビールを飲んでもスッキリしない。
いつも通り、最後に『旨辛食堂炎柏店』に入って飲み食いし、早めの帰宅。
夜中に咳も出て来たので、次の日は病院に行こうと決意したのでした。
【7月29日-慈恵医大へ】
どこに行こうか。
30年間お世話になっている『寺尾耳鼻咽喉科医院』か。
しかしこれ、「夏型肺炎」という可能性も有る。
よぉ~く考えてみると、ここ数年、夏に同じような症状が出ていました。
「風邪かな?」と思うと、そのうち治ってしまう。
今回ほど悪くはならないけれど、それに近い症状が有りました。
よぉ~く、よぉ~く考えたら、私が粉瘤になった年もそうだったかも知れない。
夏に風邪をひいて、どこもやっていなかったから近所の内科に行ったら強い消炎剤を出され、それを結構な期間飲まされていて、治ったところで祭りに行ったら食中毒になり、そうこうしているうちに体の抵抗力が無くなって粉瘤になってしまった。
そうだ。
そういう流れでした。
もしも肺炎となれば、総合病院の方が良いかも知れません。
となれば、昨年粉瘤でお世話になったし、ここはやはり慈恵医大にお世話になろう!
月曜日ということで、もの凄く混んでいます。
受付窓口に行くと、何科に掛かりたいか聞かれたので、「基本的には呼吸器科でレントゲンもお願いしたいのです」と言うと、「受付前にあちらの人に相談して下さい」とのこと。
あちらの方向を見ると、入り口近くで何やら患者さんと喋っているお母さんがいらっしゃいます。
どうやらこのお母さん、何科に掛かれば良いかをズバリ言ってくれる人らしい。
私も相談してみました。
すると、「最初は耳鼻咽喉科ね、そしてレントゲンを撮るならば内科も予約しないとダメ。順番は耳鼻咽喉科→内科ね。あそこの受付の機械で両方の科の予約をお取りなさい」と言う。
「いきなり2ヶ所に予約取れなんて、このお母さんやり手の営業さんだわ~」と思いながら、でも治りたいから2ヶ所の予約を取って、まずは耳鼻咽喉科へ(呼吸器科の先生は休みだそうです)。
何時間も待つに違いない。
予約は取ってないし、紹介状も無い。
どうせ呼ばれるのは12時頃だろう。
なぁ~んて考えていたのに、凄く早く呼ばれる。
こんなに早く呼ばれるのは、慈恵医大史上初ではないのか(?)
実際診察して頂くと、その答えがハッキリしますm(__)m
【あっという間に診察終了】
中の待合室で待つこと2分。
名前が呼ばれて診察室へ。
先程受付の際に私が書いた「症状」を先生がサッと読み、私の鼻の奥を器具で開いてサッと見ます。
「ん~、良く効くお薬で治ると思うんですよね~」
「は、はい」
「ちょっと喉を見ましょうか、あ~凄く赤いなぁ」
「つばを飲み込むと痛いんです」
「鼻も喉もね、よ~く効くお薬が有るからそれで治ると思いますよ」
「はい」
「内科は受けます?」
「(私の体は)どんな感じでしょうか?」
「レントゲン撮るならば私の管轄外だから内科行くしかないんだけど…」
「大丈夫そうでしょうか?」
「よ~く効くお薬出しますから。大丈夫だと思いますよ」
「じゃ、今回は薬を飲んで様子を見させて頂きます」
診察室に入って、1分程度だったと思います。
鼻と喉をサッと診て全てが終了。
私はどこから話をしたら良いかと、前日に原稿用紙5枚分ほどの内容を頭の中に作ってから来たわけですが、全く必要とされないまま診察は終わりました。
なるほど、呼ばれるのが早いわけです(;¬_¬)
昼食には、久しぶりによっちゃん弁当の唐揚弁当。
それも、大盛(爆)
午後は少し仕事をして早めに帰宅し、喉が絶好調痛くなって来たので、そうめんを食べてお布団へ。
【7月30日-喉が痛くて飲み込むのが辛い】
慈恵医大に行った夜、更に喉が痛くなる。
唾液を飲んでも痛い。
咳も強く、余計に喉が痛い。
夜なのでのど飴を買いにも出られず、家に有る飴を舐めて我慢をする。
ほとんど眠れずに朝。
そうめんを少し食べて薬を飲む。
仕事に出るも、咳と喉の痛みが激しい。
昼はコンビニでそうめんを買い、薬を飲む。
薬が全く効いていない感じで、熱が上がって来たような気がする。
ウエルシアで浅田飴せきどめクールオレンジを購入。
コンビニでVC-3000のど飴を購入。
ここで、唾液を飲み込むのも辛い時は、VC-3000のど飴のような刺激の強い飴は逆に咳が出ることが判明。
帰りにはちみつと大根を購入し、大根あめを作成。
のどに優しいが、咳には全く効果無し。
はちみつをちょっとずつ舐めるのも良いらしいが、余計に咳き込んでしまう。
大根あめ程度のサラッとした甘さならば咳き込まないが、効かないものは飲んでもしょうがない。
もうひとつ、はちみつカリンのど飴も買ってみたが、これも喉の痛みには効果無し。
(はちみつや大根等は、風邪の症状には有効なのかも知れませんが、この症状には×)
夕食はそうめん。
そうめんしか喉を通らない。
他のものを飲み込もうとすると激痛が走る。
ツボを押したり、うがいをしたり、大根あめを飲んだり…何をしても全く改善されず。
【7月31日-喉がモーレツに痛い】
昨晩もほとんど咳で寝られず。
朝はそうめんを食べて薬を服用。
仕事に出る。
昨日よりも咳と鼻が酷くなった。
熱は朝37度オーバー。
昼はまたコンビニのそうめん。
薬を飲む。
この喉の痛さだと、ポカリ等スポーツドリンクは飲めないですね。
喉にまとわりついて余計に咳が出ます。
飲んでいるのは市販の緑茶。
これが「ゴクン」と飲み込む時に一番痛みが少ないから。
それか「紅茶」が良いらしい。
でも紅茶は胃に負担が掛かるから、今は緑茶だけを飲んでいます。
烏龍茶は喉の油分を全部持って行ってしまうからダメらしい。
緑茶は1日3リットル以上飲むが、全く量的に負担に感じない(健康な時ならば3リットル飲むのは辛い)。
熱が出ているせいかな?
とにかくたくさん水分を摂らないと。
喉の痛みを我慢しながら、少しずつ飲む。
冷たいのはいけないので、常温にして飲む。
夕方早めに帰宅。
シャワーを軽く浴びるが、今日は寒気がした。
シャワーから出て体温を計ると38度4分。
やはり高くなっていた。
そうめんを食べて薬を飲み、お布団へ。
しかし、とにかく喉が痛くて眠れない。
横を向いても人間は知らないうちに喉を「ゴクン」と動かしているもので、それをする度に激痛を味わうことになり、しかもそれが頻繁なもんだから眠れるわけがない。
「はちみつは喉に良い」と言われているけれど、確かに悪くはないのかも知れないが、喉の痛みがここまで悪化すると何の効果も無い
逆にはちみつが喉にへばりついて咳が増え、症状を悪化させる。
「喉の痛みが最高レベルの時には、はちみつは厳禁」
ここ、ポイント。
【色々なメモ】
こういう症状の時、どんな飴が一番良かったか。
はちみつ系や「鼻・のど飴」のようなメントールの刺激が強いもの、柑橘系で刺激が強いものは事態を悪化させるだけでした。
色々舐めた末に一番助かったものは昔から売っている丸い缶に入った『浅田飴』。
これは意外にも刺激が強く無く、喉が少し楽になりました(ここまで喉が痛くなると、急に楽になるものは有りません)。
他にも「悪くない飴」は有るけれど、それらは「良くもならない」ので、胃に負担を掛けるだけだから舐めない方が良いと判断しました。
私の装備(笑)
枕元にお盆を置き、そこに500ペットの緑茶4~5本、浅田飴、取り替え用のマスク、タオル、濡れタオル、ティッシュ等を置く。
『濡れタオル』が何故必要かというと、咳が止まらなくて困った時、この濡れタオルで軽く鼻と口を被って息をすると若干楽になる時が有るから。
でもこれは夏季だけ有効で、寒い時期に冷たいタオルでこれをやると逆に悪化させてしまうから注意。
水枕は、基本的に使わない。
私は39度まで行ったら考えます(個人差が有るので真似しないように)。
38度程度で水枕を使うと、頭部は冷えて気持ちがいいんだけど、その冷たさが喉まで冷やしてしまい、咳がどんどん酷くなります。
ここで持論。

風邪でもアレルギー症状でも、その原因になるもの(ここでは悪者と言うことにします)が有る(居る)わけで、そいつが何かやらかそうと悪巧みをしているのですから、結果的に「何も無かった」じゃ済まないと思うんですね。
ヒーローにもプライドが有るように、悪者にだってプライドが有りますから。
一度暴れ出しちゃったら、ある程度結果を出すまでは静まれませんもの(笑)
熱というものは、人間が悪者に対抗しているから出るものであって、その熱を薬で下げるという行為は人間の反撃をストップさせることであり、そうなるともう悪者のやりたい放題になってしまいます(どこか違う方面に症状が出て来る)。
悪者が暴れ出したら人間はそれを頑張って耐え(体を休め)、ある程度暴れて悪者が疲れた時点で一気に反撃して勝利、というシナリオを私は常に描いております。

「自分が描いたシナリオを必ずしも正しいと思うな」というのが、死んだじっちゃんの持論です(爆)
【夜中に息が苦しくなる】
さてここで、7月最後の事件が起きました。
夜中に息苦しくて起きたのです。
そう、私は風邪薬でも強い薬を飲むと気道が狭くなって呼吸困難になってしまうことが有るんです。
困りました。
夜中の2時です。
どこも開いていません。
このままもっと息苦しくなったら救急車を呼ぶしかなくなってしまいます。
ここで思い付きました。
以前頂いていた吸入器(発作止め)は余っていなかったか。
もうとっくに消費期限切れでしょうけど、そんなことを気にしている場合じゃありません。
あちこち探しました。
有った!
昔、寺尾先生から頂いていた『シムビコート』が有りました。
「ドライパウダー吸入式喘息治療配合剤」です。
残り回数を見ると、10回ほど残っているようです。
カチッカチッと2回分出し、スーッと吸い込みました。
期限は切れていますが、大丈夫、ちゃんと吸入出来ました。
すると1分もしないうちに気道がスーッと楽になり、咳もかなり収まりました。
良かった~(T_T)
そういえば寺尾先生に通っていた時って、必ず飲み薬に吸入器を付けてくれたんだった。
飲み薬で治すというよりは、吸入器の方が主体だったように思います。
そういう方法じゃないと、今まで私は治らなかったし。
強い薬をいくら与えても、それが的を射ていなかったら何にもなりません。
副作用を考えれば、効かない薬は毒と言っても良いでしょう。
その患者さんに的確な薬を処方する為に必要なのは、まずその患者さんの話を聞くということ。
話も聞かずに「咳が出ているから咳止めを出す」というような医師は、私の経験上素晴らしい医師ではないです(少なくても自分にとっては)。
どんな咳がどういう状態で出始め、どの位の期間出ているのか、その期間に変化は有ったのか…
医師が聞くべき話はたくさん有ります。
そこは後々書くとしまして。
とりあえず今回私は『シムビコート』に助けられました。
まだこの時点では喉の痛みが強いわけですけど、若干緩和されただけでも、精神的にかなり楽になったんです。
「その2」につづく。

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