ま、イアン・ペイスのドラミングは全部好きなんですが(笑)
BURNのおかずで一番好きなのは、キーボードソロが終わってからのリフの後の入り方で、カタカナで書きますと「タラッタタタタタドコドコ」でございます。
ロックで「タラッタ」というスネアの表現は、珍しいと思ったんですよ。
古い映像を見るとイアンはこのフレーズを結構使っていて、その「タラッ」という時に上半身が浮き上がるので間違い無いと思います(ロールでの強弱にも聞こえますけど)。
ハードロックでは重いドラミングが主流でしたが、イアンだけは違って聞こえたわけですね、私からすると。
彼は元々細いスティックを使用していましたが、途中でパワーを出そうと思ったらしく、太いスティックに変えています。
そして何年も経たないうちに、以前の太さに戻しました。
彼曰く、自分には合わなかったんだそうです。
とにかく細かい動きが信条のドラマーですから、太くした事によるメリットは無いような気がしますね。
この人、イアン好きなだけあって上手いですねぇ。
体系も私に似ていて好感度大(笑)
イアンはスネアも凄いけれど、バスドラの速さもまた凄い。
色々な人が動画を載せているけど、バスドラの凄さをカバーしているとすると、この人のコピーは結構な所まで行っているんじゃないでしょうか。
でも、イアンは細いスティックでパワーも出したいと思っていたので、簡単なおかずでも複数の音を出します。
ですからこの人は、入り方からして違う。
おそらくBURNの入り方は、スネアとフロアタムだと思いますね(入り方は色々有りますが)。
これ見たら、言葉を失います。
この動画が2012年だとすると、この時63歳ですよ。
全く衰えていませんね。
イアンは途中からドラムを増やしていまして、このセットが一番多いのかな?
一時はメロタムも使用していました。
タムタムの位置にトップシンバルを置くのは変わりません。
タム×1、フロアタム×2。
タムからフロアへの移動が素早く、ただでさえ忙しないフレーズを叩く人なのに、このセットでまた余計に忙しなく見えます。
ライブの後、数キロ痩せるというのが解りますね。
ハードロック畑に居たのに、こうやってイアンのドラミングだけを聴くとそう感じない奇妙さ。
それがイアンの魅力だと私は思うのですが、いかがでしょうか。
Deep Purpleでも、彼だけ妙にファンキーでジャジーでした。
私の好きなドラマーのベスト3に入ります。
…
別に追記として書くことは無いんだけど、BURNと言えばこの動画でしょうか。
グレン・ヒューズの声量が凄すぎる(;^_^A
以前、猪俣猛さんのドラム教室に出席したことが有って、その時に「イアン・ベイスの2階建てシンバルはどうやって扱うか」を解説してくれた時、凄く引き出しの多い人だなぁって感じたものでした。
イアンの2階建てシンバルのスタンドは結構細く、これがまた倒れやすい為に、あの叩き方(押し出すのではなく、向こう側から手前に向かって叩く)になったという記事をどこかで見た記憶が有ります。
確か2期しか使っていなくて、その後は1本ずつのスタンドに変更。
とにかく忙しないですよね(笑)
ユー・フール・ノー・ワンのフレーズで、ずっとハイハットだと思っていたのが、動画を見てそれがシンバルを止めている音だと解った時、大笑いしました。
それも、イアンは指でシンバルを止めるのではなく、前腕で止めていました。
それがまたカッコイイったらありゃしない(o^_^o)
イアンはきっと「ドM」なんだと思います(笑)