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【音楽】イアン・ペイスのYou Fool No Oneのシンバルの止め方

イアン・ペイスのサイドシンバル前腕止め

そういえば「Kill The King」(今ヘッドフォンで聴いています)、スタジオ版なのに結構走っていますね。
最後の方(3分40秒過ぎ辺り)はハッキリと走っています。
ま、私は走った演奏の方が好きだったりしますが…もたるより(^^;

前回の「BURNのイアン・ペイスのドラミングが好き」で書きました、「ユー・フール・ノー・ワンのフレーズで、ずっとハイハットだと思っていたのが、動画を見てそれがシンバルを止めている音だと解った時、大笑いしました」というお話。
カタカナで書きますと「コンココココッ、コンココココッ」(この赤字「ン」の所はスネア)とカウベルを叩いていながら、バスドラとスネアは「ドンドドタドンド  ドンドドタドンド」となっていて(常にじゃないけど)、そこにプラスして4小節に1度「ドンドドタドンド  ドンドドタツー」の「ツー」というシンバル系の音が入るのですが、この「ツー」をハイハットと思っている方が多くて、実はこの「ツー」はサイドシンバルを叩いてミュートしていて、それも手の指でミュートしているのではなく前腕(手首というか手のひらの腹の部分と言えば解りやすいかな)でミュートしています。
これを発見した時は、開いた口がふさがりませんでした(^^;

説明が難しいので、動画で見て下さいまし m(__)m

どう叩いているのか未だによく分からない

この曲のカウベルについては、たまに「ココココンココッ(強弱付)」とか「コッココンコココ」と聞こえる時も有り、イアン・ペイスはカウベルの中にスティックを入れて叩いているという説も有りましたね。
しかしそう叩くとすると、4小節に1度出て来る問題の「シンバル前腕ミュート」のシンバルを叩くタイミングがズレそうな気がします。
だって、スティックをカウベルから抜く手間が掛かるでしょう?(実際にMade In Europeではそのシンバルだけ若干溜めたような叩き方になっていて、それがまた良いアクセントになっていますね)
っていうか、プロはそんな手間が掛からないのかな(笑)
いや…
もしかして「コンココココココ」って叩こうと思った時だけスティックをカウベルに入れている?!
いやいや、考えれば考えるほどビックリする回数が増えそうなので、この辺で止めておきましょうかね(^^ゞ

イアン・ペイスのYou Fool No Oneのシンバルの止め方

ロックドラマーの中でイアン・ペイスは特殊だと思う

本当はここに貼り付けた動画より解りやすい動画を持っていたんですが、VHSビデオを全部処分してしまったのでご紹介出来ません。
とにかくイアン・ペイスはユー・フール・ノー・ワンの曲において、ドンドドタドンド ドンドドタドンド+カウベルを叩きながらシンバルを4小節毎に前腕で止めていたわけで、このドラムパターンを聴いて、当時のハードロックバンドの中でイアン・ペイスのようなドラミングをする人が他に居たとは(私の狭い知識の中では)思えないわけです。
少なくとも、日本には一人たりとも居なかった。

Deep Purpleは確かにハードロックバンドでした。
しかし、このトリッキーなイアン・ペイスのドラミングが無ければ、Deep Purpleのサウンドは無かったと思うわけです。
本心を言えば、Deep Purpleは好きだったけれど、リッチーのギターはイマイチ好みではありませんでした。
Yngwie Malmsteenのように、リッチー命というファンでは有りません(まぁ私の場合は「ギターをやっていた」というよりは「ギターを触っていた」程度ですが)。
で、私はギターを触っていたにも拘わらず、ドラマーによってそのバンドの好き嫌いが決まっていたように思います(いつも聴いているのはドラムの音)。
そしてもっと言うと、リズム体(ベース&ドラム)は動きが有るものが好きでした。
もしもトリオバンドだったとすると、ギタリストは弾きながら歌を歌い、バックのリズム体2人が小刻みに動いてノリを作っていく。
そんなバンドが好きだったんだと思います。

ですから私は、Deep Purpleで一番好きなのは第二期ですが、フレーズというかスタイルというか、ロジャー・グローヴァーのベースよりも第三期のグレン・ヒューズの方が好きでした。
音質にしても、ロジャー・グローヴァーのモコモコした音質よりも、グレン・ヒューズのパキパキの方が好きだったし、同じリッケンバッカーを使うならば、ブリブリした音のクリス・スクワイアのような音が好き(日本公演の時、モーレツに良い音出していましたよね)。
勿論RushのGeddy Leeも大好きです。
どちらかというテクニシャン系がリッケンバッカーを使用すると、硬い音質になりましたよね。

イアン・ペイスの無駄な動きに感動する

話を戻して、ロジャーはリッケンバッカーというよりはジャズベースという印象でしょうか。
音の出し方においても、どうもリッケンバッカーを使ったことによるプラス面が見付かりません(でも、ロジャーのベースラインは大人っぽくて好きです)。
とにかくイアン・ペイスは、You Fool No Oneでこの忙しない基本フレーズをずっと叩きつつ一拍ずつ体を上下に動かしながら叩いているわけで、もうそれだけで私は感激してしまうわけです。
普通は、上半身はあまり動かさないですね。
ましてイアン・ペイスのようなトリッキーなドラミングをする人は、動かさないというより「動かせない」というのが正しいと思うんですよ。
国内でも、無駄に体を動かしながら叩くドラマーはたいしたフレーズを叩いていませんし。
実際You Fool No Oneを叩きながらあの動きが出来るかというと、無理に近い。
無理してやってしまったら、その後の曲に影響します(笑)

そして、Lay Down Stay Downですよねぇ(この意味はファンなら分かるかも?)
もう解説要りませんね。
Deep Purpleのお話はまた今度♪

忙しないドラマーといったらこの人

こりゃ、笑った(;^ω^)

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